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2008年05月 アーカイブ

2008年05月24日

家と家との共同の酒盛り

家と家との共同の酒盛り
一つの家の中で行われる神と人との共同飲食のほかに、家と家の間で行われる2種類の酒盛りがあったと柳田国男はいっています。一つは村内同士で行われるものであり、もう一つは外部からやってきた人々との間で行われるものだそうです。前者は、上代、ニヘ(にえ)といわれていたそうで、誰が主人ということはなく、皆が均等に費用を分担することを例としたものだそうです。後者は、これと比べると起こりは新しいそうですが、心を開くという意味においてはこのほうが必要性は大きかったといいます。すぐれた異郷人の訪問、部落外の婚姻等によっておこなわれるものもので、こうした酒盛りが、料理、歌舞、茶の湯等の発達を促したと柳田は見ているようです。


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2008年05月28日

サクレ・シアン

サクレ・シアン
かれはもう二十四時間以上も前に死んだにちがいなかった。太陽が一日じゅうかれの上に照りつけたので、その顔は烏のようにまっ黒になっていた。幾人かの戦友がかれに近よった。あるいは永の別れを告げようと思い、あるいは何か記念にもらっておくものもあろうかと思って。ところがかれらは、まだその手足が硬直していないのと、心臓あたりになおほのかな暖か味が残っているのを知ってびっくりした。「おうい、だれかサクレ・シアンをひとしずく持ってこう!」と、ひとりのおどけ者がどなった。「あの世にまだ行きついていないなら、飲みにもどってくるだろうよ。」 実際に一さじふくませると、死人は目を見ひらいた。
これもサヴァランの「美味礼讃」(岩波文庫)です。サクレ・シアンは、御神酒とか般若湯といった表現の言葉だそうです。

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